イカと遊ぼう

アオリイカの生態

湾内のアオリ釣りから

アオリイカ,エギング,年間,概況

アオリイカの一生は1年。


産卵は、春から初夏。個体によって時期はずれるようです。

管理人のホームグラウンドでも、4月当初に藻(ホンダワラ)を釣りあげたとき、アオリの

卵がぎっしり産み付けられていて驚いたことがありました。

こんなに産んでいるのかという驚きでした。


それからが春アオリの絶好のシーズンになるのですが、ピークはゴールデンウィークか

ら6月になります。

ちなみに、管理人がここで卵をもった春アオリを釣った最後の日は7月20日(海の日)で

すので、少なくともこの頃までは湾内で産卵が行われるようです。



アオリこぎの漁師さんに聞いたら、この湾内には絶好の産卵場所があり、毎年そこで春

アオリを釣っているとのことです。

そこは、湾口からやや奥まった、水深があり藻が茂っている所です。そして、そばには浅

瀬があるため、舟の操縦には気を使う場所とのことでした。



湾内から姿を消したアオリが再び見られるのは9月の初めです。

まだコロッケサイズとも言えない10cm未満のアオリの赤ちゃんが波止の際に見られま

す。波止際の小魚を狙ってくるのですね。

その捕食は見事なものです。波止の壁を利用して逃げ道をふさぎ、2本の触腕をあっと

いう間に伸ばして一撃必殺!触腕を伸ばせばほぼ百発百中といったところでしょうか。

こうしてせっせと食事をして育ったアオリがエギングの対象になってくるのは9月中旬頃

です。
2号のエギだと反応してきます。サイトフィシングの時期ですね。

エギをシャクるとびっくりしたように逃げるのに、シャクリ終わるとこわごわ(?)近寄ってく

る姿はかわいいものです。何か心が癒されるようで、この時期のエギングの楽しみでも

あります。



秋が深まる10月に入ると、9月のようにエギにゾロゾロとついてくる姿はなくなり、遠投

底ねらいのエギングになります。

日中でも釣れますが、朝夕マズメや夜、夜明け前でも釣れます。アオリはフルタイムで

活動しているのかと思うくらいです。この時期は、数・型ともによくなり刺身にすれば最高

においしくなります。(20cm前後)

この釣りは、1月いっぱいまでできますが、そろそろ玉網が必要なサイズが出てきます。

また、クリスマスの頃からときおりヤリイカのオスが混じるようになります。

湾内はアオリとヤリイカの交替時期にあたると思われます。



1月に入ると、波止はヤリイカ釣りの人でにぎわいます。が、数は少なくなってもアオリも

いることはまちがいありません。

管理人が冬場の湾内でアオリを釣った最後は2月11日ですが、お師匠さんによれば年

中釣れるとのことですから。

この頃釣れるアオリは25cm前後です。



3月は、ヤリイカ(メス)の最盛期のため、釣り人が多くてエギングはやりにくくなってきま

す。でも、アオリを釣ったという情報は時折入ってくるので、湾内の深場か外海からか回

遊してくるアオリはいるということでしょう。

アオリのエギンガーは、主としてヤリイカにターゲットをしぼりつつ4月の訪れを待つこと

になります。




この波止の1年を概観しましたが、近年アオリの産卵がズレているという話を聞きます。

確かに、11月に入っても9月のサイズのアオリの群れを見ることがありました(*)。

サイズからして8月〜9月頃に生まれた考えられます。とすれば、湾内には7,8月にも

産卵に入ってくるアオリがいるのも不思議ではありません。逆に、12月に10cm程度の

アオリが産卵に入るのは夏から初秋ということになります。

湾内のアオリはどんな生活史をもつのか、興味はつきません。


 *アオリの成長を観察した研究によれば、1カ月で約1cm成長するそうです。

徳島県立農林水産総合技術センター水産研究所

年間の釣り概況関連エントリー

年間の釣り概況
湾内の釣り情報
就餌
アオリのエサになる魚たち
inserted by FC2 system